「あーどすこい どすこい」などの合いの手が入る、独特の節回しで唄う相撲甚句は、力士や相撲の舞台となった各地の名所などを取り上げ、現代まで唄い継がれてきました。
今回は伝統的な相撲甚句から、現代の新しい甚句までを、ご紹介します。
甚句から、相撲の長い歴史を感じてください。
《相撲甚句》
相撲甚句は、江戸時代 享保頃(1716~1735)より唄われていたと云われます。勝負に生きる力士への憧憬と悲哀、ふるさとへの郷愁、そして力士と人々を結ぶ心の絆として江戸時代から唄い継がれています。
「あーどすこい どすこい」ではじまり、「前唄」「後唄」「本唄」の順に唄います。鳴り物がなく、唄のみで力強く唄い上げるのが特徴です。
唄の内容は横綱や大関などの力士や地方巡業地の名所を唄ったものなど、古典から現代まで様々な種類の甚句があります。
《江東相撲甚句会》
講師:荒俣武雄(全国相撲甚句会師範)
江東区文化センター講座よりスタートした自主グループ。
古典から新作まで、幅広い相撲甚句を取り上げて練習を重ねています。全国相撲甚句大会、亀戸天神社での披露をはじめ、精力的に活動を展開しています。