特別講演会「連句の楽しみ―芭蕉・大名から現代の若者まで―」
江戸時代の俳諧は、「俳諧の連歌」(5・7・5と7・7の句を複数人で交互に詠んでいく形式)を中心とする座の文芸でした。芭蕉も多くの弟子や全国の俳人たちと熱心に取り組んでいました。芭蕉が参加した歌仙(36句からなる俳諧の連歌)は、『冬の日』『猿蓑』などの句集にも収められています。また、1700年ごろからの100年ほどの間、全国の大名たちの間で大流行します。そして、現在では俳諧の連歌は「連句」という名称で行われています。俳人や歌人に比べると連句人は少数ですし、連句そのものも一般にはあまり知られていません。しかし、江戸時代と同じスタイルの文学が今も続いているというのは、稀有なことです。「花を持たせる」「挙句の果て」といった連句由来の慣用句をわたしたちは使ってもいます。そんな連句の歴史と魅力についてご講演いただきます。
2025年1月25日()
芭蕉記念館 1階会議室